スマホくらいなら自家発電で

電気を消費しない電化製品は作りがないのですが、使用する電力を最小限に留めるなどの工夫は可能です。「使用する電気が少ない」ということは、そのまま規模の縮小が図れるのです。

今の時代、何を節約すればいいのかわからないほどに技術は多様化しています。「電力不足」と叫ばれたここ数年は、ひとつの発電所が運用出来ない状態になってしまったことから発生した問題です。私たちが新しいエネルギーとして期待した「原子力」は、自然災害によってその設備が破壊されてしまうと、とてつもなく危険な放射性物資質を発生し続ける有害な施設に様変わりしてしまったのです。それによって私たちは未曾有の電力危機を経験しました。

かたや「温室効果ガス」の問題は長年私たちを悩ませてきました。自動車などの動力源である「ガソリン」、それを精製するための「原油」は、燃焼させると二酸化炭素などの地球環境にとって良くないガスを発生させるのはわかっていました。それでも自然の浄化作用があるのだからと、私たちは長年ガソリンエンジンの利用をやめることはなかったのです。ですが、自然の許容量はそれを超えてしまいました。このままでは地球は温暖化することになります。地球の気温が上昇すると、極地の氷が溶け、海面が上昇し、海の中に沈んでしまう「国」が出てくることになるのです。

だから私たちは電気自動車を作りました。「電気」はクリーンエネルギーだというのです。ですが、その「クリーン」なはずのエネルギーは火力発電であったり、現在では危険な存在となってしまった「原子力」であったり、結局は同じリスクか、汚染のリスクをはらんでいるのです。私たちの文明は、根本から何かを変えなければいけない局面にあるようです。便利な暮らしと「エコ」な暮らしを両立させるためには、まだまだ足りない技術が沢山あるのです。

「普段使うもの」、「毎日使うもの」を想像してみてください。それは人によって違うかもしれません。それは「パソコン」であったり、スマートフォンであったりするでしょう。せめて、それらの身近なアイテムだけは自分でどうにか電力を担保することはできないものでしょうか。せめてそれらだけでも自分で発電し、充電することができれば、少しは電気の使用も浮くというものです。

電化製品の中には常に給電しなければいけないものと、そうではないものがあります。「そうではないもの」はスマートフォンに代表されるモバイル端末などで、それらは化学反応を繰り返し給電する「バッテリー」を備えているものです。一旦電気を違うカタチで保存し、また同じ電気に戻すという「バッテリー」は、数少ない電気を保存する方法です。それらのバッテリーに「充電」しておけば、それを徐々に消費して、それらの機器は作動するのです。

バッテリーを備えたアイテムだけでも、自分で発電して充電する。これが実践できれば、そして誰もがそれを「当たり前」と考えれば、相対的な電力使用は抑えられるのではないでしょうか。生活必需品であればあるほど、誰もが使っているものです。誰もが使っているものを自家発電で賄えば、結果として相当量の節約が実現できるでしょう。スマートフォンを一度充電するために必要な自家発電の方法を、模索してみてもいいのではないでしょうか。

 
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