シェイプアップを兼ねた発電アイテム

運動エネルギーはそのまま電気に変換することができます。その運動エネルギーをどのようにして創りだすのか、ということがまずは問題です。効率よく運エネルギーを電気に変換する方法は、すでにあるのです。

電気を創りだす際に多く用いられるのは「タービン」の回転です。タービンを回転させるために、私たちはさまざまな方法をとっています。火力発電の場合は、燃料を燃やし、水を沸かし、水蒸気でタービンを回します。原子力発電の場合は、発熱する燃料棒によって水を沸かし、その水蒸気でタービンを回します。水力発電や風力発電は、それらの自然のチカラでタービンを回します。要するに、「動けば電気は作れる」ということです。

「動く」ためには何かのエネルギーが必要です。火力発電の場合は、そのための動力源として原油などの化石燃料を用います。秘めたエネルギーを「燃焼」によって運動エネルギーに変換して、さらにそれを電気に変換するのです。原子力は核分裂という「超自然」のチカラを利用します。核分裂はうまく制御しなれば危険なもので、先の震災では津波によって制御できなくなった原子力発電所が未だに日本全体に暗い影を落としています。要するに「発電」とは、エネルギーを変換するということです。

そうなれば、日々活動する私たちの身体から電気が作れてもおかしくはないということになります。現代の私たちは「飽食」です。ただ食べて、働くだけでは明らかに栄養過多なのです。それが災いして、「メタボリックシンドローム」といわれる「肥満」を原因として疾病が問題視されることが度々あります。わざわざ飽食になって、もてあました栄養を、私たちは「運動」で消費しようとします。いわゆる「ダイエット」です。ムダなエネルギーを取り過ぎてしまったから、何かで発散して使いきってしまおうという行為です。

そうして汗をかき、少しでも体型を維持したり、健康を維持したりしようとするわけです。

そのような私たちの試みを少しでも電気に変換することができれば、相当量の電力を新しく作ることができるはずです。私たちに必要な栄養は、本当はもっと少ないはずなのです。ただ働くためならば、もっと少ない栄養で済むはずなのです。それでも私たちの食欲は治まらず、どうしても多めに食べてしまうのが現状です。

脂肪として蓄積されてしまうエネルギー、脂肪にならず生活に加えた余分な運動によって発散されるエネルギー、どちらにしても「発電できるほどのエネルギー」です。「もったいない」と考えることだってできるのです。どうせなら、電力不足の日本でそれを活かすことを考えてはどうでしょうか。

すでにいくつかの商品が出まわっています。手回しや足で回すことで内蔵されたバッテリーに蓄電することができるアイテムなどが登場しています。使える電化製品は限られているかもしれませんが、確実に作った分の電力は浮かせることができます。そのような取り組みが一般化するだけで、日々利用される電力を少し圧縮できるのです。小さなことが「当たり前」になれば、明らかに日本の電力事情は改善するのではないでしょうか。自分が持て余しているエネルギーを電力に変えるということを試してみてはどうでしょうか。

 
自家発電でエコな暮らしTopに戻る