燃料を用いて自家発電

緊急用の発電装置として、燃料を用いて発電するものがあります。これは小型のエンジンのようなものを用いて発電する方法で、緊急時の発電時、及び屋外などで発電する必要がある際などに用います。

これをよく目にすることができるのは催事などでの「屋台」です。屋台では電源もなにもない場所に出店しながら、煌々と明かりを炊いて店舗を運営しています。近くまで寄って見てみると、エンジンのような音を聴くことができると思います。それが燃料で駆動する発電機の音です。それらを用いて各屋台では電源がない場所でも、明るい光に照らされて仕事ができるということです。

これは小型のエンジンのようなものを用いた発電方法で、発電所などで行われている火力発電の仕組みとは別になります。燃料によって運動エネルギーを得るという根本には変わりはないのですが、大規模なタービンのようなもので発電するのではなく、エンジンの回転そのものによって発電されています。このような発電装置はさまざまなシーンで用いられていて、屋外イベント時の電源などにも重宝されています。ただ、これは「屋外」で利用することが大前提になるものです。

その一番の理由は「排気」にあります。燃料を燃焼させている以上、必ず排気ガスが発生するのです。それらは自動車の排気ガスと同様に人体には有害なものです。ですから、「屋外」での使用が大前提とされているのです。医療機関などに備え付けられた緊急用の発電装置は備え付けのタイプのものが多く、排気の対策も施設として行われているのですが、これら屋外で使用する発電装置は小型で持ち運びができるものです。持ち運びができる利便性はあるものの、屋内で利用するのは大変危険なものになっています。

もちろん、これらの小型発電装置は緊急時、災害時にも利用することができます。ただ、その「音」と「排気」はやはり室内で利用するものではなく、また屋外であってもその発動機の発する音が許容できる場所でなければいけません。また恒常的に利用するようには作られていませんから、電気が復旧するまでそれに頼るという使い方ももしかすると出来ないかもしれません。それを動かすためには「燃料」が必要で、燃料は消費するものです。そして災害時には燃料の確保もままならないはずですので、あくまでも一時的な処置しかならないのです。

このような発電機は案外簡単に入手できるものです。さまざまなタイプのものが市販されていますので、あらかじめ購入しておくことは可能でしょう。ただ災害時に自宅にとどまってそれを利用するのはあまりおすすめできることではありません。排気は確実に発生し、それを吸引し続けることで身体が不調になる可能性は非常に高いです。車の排ガスを常に吸い続けて生きることができないのと同じです。マンションなどでは特にそうです。ですから、このようなものには余り頼らず、緊急時にはしっかりと避難し、各自治体などの指示に従うことを推奨します。一時的に電源が確保できたとしても、それは一時しのぎにしかなりません。その小型の発電機だけですべての電力を確保することもできないわけですから、過度な期待を寄せることは避けた方がいいでしょう。

 
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