電気代は高騰し続ける

電気はタダではありません。私たちは日々供給される電力を「買っている」という状態です。それはあらかじめ決められた「枠」を買うようなことではなく、利用料に応じた料金を支払っているのです。

月々の電気料金は人によって違うとおもいます。それはライフスタイルに大きく左右されることだからです。ひとり暮らしの方などでは、あまり家にいることもなく、仕事をしていれば平日は夜くらいしか電気を使わないこともあるでしょう。また、たまの休日には出かけたりするなど、「家にいる」ということは少ない場合が多いのではないでしょうか。逆に子どものいるご家庭など、平日の昼からずっと電気を使用しているという場合もあるでしょう。そのような世帯では月々の電気代はそれなりに高いのではないでしょうか。

電気は何もないところから作られているわけではありません。何もないところからなど、電気は作れないのです。そして、私たちが電気を利用しても、していなくても、常に発電所は回転し続けています。それが火力発電所の場合、常に燃料が消費され続けているということになります。今流れている電気はさまざまな発電ソースで複合的に作られたものです。さまざまなソースで変換され、それらのコストを総合して平均した金額が、私たちが支払う電気代です。

つまり、その中の発電リソースのどれかが高騰してしまえば、電気料金は必然的に高くなるということです。そして、その中で間違いなく高騰しそうな不安な要素があります。それは「火力発電」です。火力発電では安定して燃焼する燃料が必要ですが、それは「原油」です。原油を用いて発電し続ける以上、その料金は原油価格に左右されるのです。そして、原油価格は安定しないものです。我が国単独で採掘している量はわずかしかありませんから、原油の供給は輸入に頼ることになります。調達先は情勢が不安定なことが多く、その地域の社会情勢によって価格は左右されるのです。

つまり、中東情勢が悪化すると、電気代まで上がってしまうかもしれないのです。私たちの生活の根本を支える「電気」は、実に不安定な要素の上に成り立ったインフラということになります。それでも私たちは電気を利用しないわけにはいかないのです。生きている限り、生活している限り、電気を利用し続けなければいけないのです。それが私たちの社会です。
原油は無限に存在しているわけではありません。いつか枯れ果てるのです。その時、私たちは代替燃料を見つけなければいけません。ガソリン車から電気自動車に移行したとしても、その電気を作るための燃料がなくなっていては同じことです。ただ、ここでは「複合的に」作られているということがポイントになっていて、火力発電のリソースがなくなっても、電気はゼロにはならないと考えられます。ただ、原子力に移行するにはあまりにも私たちの済む地域はリスクがあり、水力や風力にしてもまだ発展途上です。すべての原油がなくなる前に、私たちは代わりのエネルギーを見つけておかなければいけないのですが、それはまだほど遠いハナシのようです。ずっと燃え続ける火力発電では、常に相当な量の原油が消費されているのです。

 
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