技術は進歩し続ける

私たちはなにか困難に直面すると、「今はできない」という具合に足踏みをします。ただ、それは「今」は無理なだけです。私たちは根本的に諦めたわけではないのです。

私たちは「考える」ことを得意としています。考えることでなにか新しいものを作り出す生き物です。ただ生まれて、捕食しえ繁殖するだけでなく、私たちの知恵は豊かな精神世界を自らの心の中に作り上げ、協調することを覚える、社会として発展することを常に意識してきました。住むところで文化や考えがずれていて、衝突することは多々あったのですが、それでも私たちは諦めずに「全体」としてできることはないか、種族みんなが幸せになる道はないかと、思考錯誤してきたのです。

私たちの心の中にあるのは、「成長すること」です。どんなことに関しても、私たちは成長することを無意識のうちに考えているものです。「今はダメでもいつかは」という「希望」は、自分たちが成長して状況が変わることを期待しての考えです。私たちは本質的に「諦めたくない」、「負けず嫌い」であるといえます。その心の強さが、今日の文明を築き上げたといってもいいでしょう。私たちが諦めなかったことの連続、私たちの負けず嫌いの積み重ねが、今感じている文明のチカラなのです。ですから、電力に関しても「今起こっている問題」というものは未来永劫続くわけではないということを、みんなが共有するべきなのです。

原子力が制御できないのはかねてからわかっていたことで、ただ自然災害に対する「想定」も甘かったのは事実です。ですが、「今」がダメだということに気がついた私たちは、すでに新しい試みを各所で起こしているのです。当事者だけではなく、さまざまな研究機関が、公的なところから民間のものまで、「明日」を作るために必要なことは何なのかということを考えています。それは私たちの未来を作る重要な取り組みです。「今」は答えが出なくても、何年か後にはきっと「意味」が出てくるようなことばかりです。波のチカラで発電する技術、地熱を利用して発電する技術、家庭で太陽光発電した電力の余りを買い取る仕組みなど、それぞれまの地域に合わせて、それぞれの暮らしに合わせて、新しい電力のカタチが生まれつつあります。

それらの新しい試みが一般化するまでにはまだ時間がかかるかもしれません。ですが、100年や200年かかるというハナシでもないのです。私たちが生きている間に、実現されることもあるでしょう。「エコロジー」という言葉が「死語」になるような世の中がまもなくやってきます。なぜ「エコロジー」が死語になるかというと、「そのようなことは当たり前」になるからです。誰もが常識として捉えれば、そのような啓蒙的な言葉は必要ないのです。

確実に世の中は進歩していて、私たちは足踏みしつつも新しい技術を成長させ続けています。自分たちを救うのは、自分たちの技術でしかないとしっているからです。私たちは今も昔も、そしてこれからも「考える」ということをやめないのです。誰が困っている、何か問題がある限り、それを解決しようと成長し続けます。私たちに必要なものは「ポジティブ」であることなのです。どのようなことも、乗り越えられるチカラがあるはずなのです。

 
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